クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
隣でりんご飴を舐めていた由良も目をまんまるくして、俺の後ろに隠れた。
本当、可愛い。
「私の学校、隣で。今井くんがここの学校だって知らなくて……ごめんなさい」
一々謝んなくていいのに。
「彼女さんですか?」
カオルさんは、俺の後ろで隠れる由良を見てそう言った。
「はい、今は。おかげさまで」
まぁ、キスをされたことに関してはもの凄くムカついたけれど、カオルさんがいたからこうして由良と一緒にいれるんだと思う。