クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉



「今井くん、ありがとう。さよなら」



カオルさんはそう言って、友達と人ごみの中に消えていった。



「由良」



「おっおお」



なんだ、その声。
本当にこの人はいつでも俺を笑わせてくれる。



「由良、ありがと」



「……なにがー?」



由良は首を傾けてそう言った。



俺のことを好きになってくれてありがとうってこと。


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