クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉



「あーごめんて、祐月。そんな、怒んなって」



「別に怒ってねーし」



怒ってるけど。
めっちゃ怒ってるけど。
人の彼女を軽く可愛いなんて言うな。



「もうどっか行って」



「あーはいはい」



俺が、石原さんの肩を抱きながらシッシッと手を振るとソイツは教室の中へ戻っていった。


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