クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
その笑顔に、毎回ノックアウトされる私は、もうそろそろ死ぬんじゃないかとさえ思う。
「鼻血……」
「大丈夫」
恋人らしいことなんてしてなくて、付き合って4ヶ月くらい経つのに、キスもまだ出来ていない。
今井くんは多分、付き合ったことのない私に合わせてくれているんだと思う。
でも、そう考えたら今井くんは元カノさんが……
「いやぁぁぁあ!!!」
私は、その場で頭を抱えて座り込んだ。
「ちょっと、何してんの。びっくりしたんだけど」
今井くんは、しゃがみこんだ私の腕を引っ張って立ち上がらせた。