クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「今井くん、はさ。も、もももも」
「なに?噛みすぎ」
いや、だってこれは。聞きづらい。
元カノいましたか?なんて。
私が今こんな話をしたら、今井くん絶対困ると思う。
「どうしたの?」
「いや、何にもないよ!!」
そうだ、何にもないんだ。
なかったことにしよう!!と思ったけどそうは行きませんでした。
「絶対何かあるでしょ」
今井くんは、そう言って私の目をジッと見てきた。
「あの、今井くん。そんなに見つめられたら、ドキドキするんですが」
「ドキドキしてないと困る」
そ、その言葉にもドキドキするんだって!!!