クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉




「今井くん、はさ。も、もももも」



「なに?噛みすぎ」



いや、だってこれは。聞きづらい。
元カノいましたか?なんて。



私が今こんな話をしたら、今井くん絶対困ると思う。



「どうしたの?」



「いや、何にもないよ!!」



そうだ、何にもないんだ。
なかったことにしよう!!と思ったけどそうは行きませんでした。



「絶対何かあるでしょ」



今井くんは、そう言って私の目をジッと見てきた。



「あの、今井くん。そんなに見つめられたら、ドキドキするんですが」



「ドキドキしてないと困る」



そ、その言葉にもドキドキするんだって!!!



< 3 / 178 >

この作品をシェア

pagetop