クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉



「はぁ……もうとりあえず、可愛いんだよ」



石原さんの顔を思い出すだけで愛しくなって、頬の緩みが止まらないから、両手で顔を隠した。



「ゆ、祐月がデレてる!」



「明日変なもの降ってくるぞ」



「降ってこねぇよ」



目を瞑っても見えるのは、石原さんの笑ってる顔。怒ってる顔。泣いてる顔。変な顔。



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