クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「うーん…………てか、野村はどうなの」
「あ、逃げた」
「逃げたな」
別に逃げてないし。考えるのをやめただけだし。
「でも祐月の言う通り、野村どうなってんの?」
野村は、「あー……」と困惑した目で頭を掻きながら言った。
「クラス離れたから……もう、接点ないんだよな」
「はあ!?何してんだよ野村」
ちょっと悲しそうな顔を浮かべる野村を見ながら、俺はいちごオレを飲んだ。