クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
なんで?なんで怒ってるの?
私の頭の中はそれでいっぱいで、ドキドキなんてしてる場合じゃない。
「今井くん!!」
私の手を引っ張って歩く今井くんの手を私は振り払った。
「なに」
「なんでさっきから……そんなに怒ってるの?」
「怒ってねぇよ」
「怒ってるよ!!今井くんのバカ!」
私は、今井くんを置いて、一目散に走った。
本当にバカだと思う。
今井くんが怒ってるのは私のせいなのに、逆ギレしてまた怒らせた。
今井くん……もう私の事嫌になったかも知れない。