クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「うっ……うぇっ……ひっく……」
目からたくさんの涙が落ちてきて、走るのやめた。
今井くんのために頑張ってデートのときは、いつも化粧をしてるけど、今日は最悪だ……。
「うっ……い、まい……くんっ」
私がひとりで泣いていると、ポケットに入っているスマホが鳴った。
ーープルルルル……
スマホを見ると、
「今井くんだ……」
嬉しい。凄い嬉しい。でも、今はどんな顔をして会えばいいのかわからない。