クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
授業が始まっても終わっても今井くんばかりだった。
そんな時、中島に名前を呼ばれた。
「由良ー!あんたに、お客さんだよ」
中島は、教室の扉のとこにいて、私も咄嗟に顔を上げた。
「あの、石原さん」
「なんだ……」
今井くんだと思った。
今井くんがいいなって期待してたけど、違った。
一個下の後輩男子。
「ちょっと話があるんですけど」
「いいよ!」
「あの、着いてき「だめ」
後輩男子が指を差してどこかに行こうとすると、誰かに私の腕を引っ張られた。