クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉



「ご、ごめんねー!」



私は、その後輩男子にそう叫んだ。



その瞬間、カチンという音が聞こえた……気がする。うん!



何故か、今井くんの方を向けなくて、私はずっと後ろを振り返っていた。



「あのさ、そういうことするからダメなんだよね」



「えっ、な、なんのことですか」



今井くんは私の腕を引っ張ってただひたすら歩くだけで、どこに向かっているのか分からない。


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