クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「そんなの言ってくれるの石原さんだけ」
「そんなわけないでしょー!!!今井くんのことかっこいいと思ってる女子なんてたくさんいるんだよ!?それに気づかないってどういうことなの!?ねぇ!?聞いてる!?でも、私が今井くんのこと1番好きなんだからね!!」
「……あ、うん」
「なんだっ、その返事は!!今井くんのバーカバーカ」
「どの口がそんな事言ってるのかな?」
俺は、石原さんの両頬を引っ張った。
「いひゃい!?」
「由良、ありがと」
俺がそう言うと、顔を真っ赤にして叫んだ。
「ぎゃぁぁぁあ!!死ぬ!死ぬ!」
だから、一々死なれたら困るんだって。
俺だって石原さんのこと好きなんだから。