クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「なんで隠す」
「いや、あの!だって、今顔赤「見せて」
「い、嫌だ!」
「見せて」
今井くんが、繋いでない方の手で私の顔に被せてある手をとった。
「……っ……」
「赤」
「い、今井くんがそうしたんだよ!」
繋いでいた手をほどいて今井くんが私を置いて歩き出した。
うー……。
繋いでいた手を離されるのって寂しいな。
私が、自分の手を見ながらそう思っていると、前にいる今井くんが右手を差し出した。