クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉



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「で、のっち!何があったの!?」



昼休み。屋上で由良ちゃんと舞琴ちゃんとお弁当を食べていると、いきなり大声で由良ちゃんがそう言った。



「あ!あの、ね……実は……明日デートに誘われちゃって」



「「……」」



私が、真っ赤な顔を隠しながらそう言うと、2人は口を開けて驚いた顔をしている。



「ど、どうしたの?」



「やったね、あのヘタレ」



「本当、やっとだよ。頑張れ、のっち!」



2人の会話に追いつけなくて、何のことかわからないまま、由良ちゃんに大きく頷いた。


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