クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉



この前、勢いで野村くんの誕生日に告白するなんて言ってしまったけど、そんな勇気は1ミリもない。



それどころか、明日のことなのに、考えるだけで汗が尋常じゃない。



「うぅ……緊張してきた」



私が、口元を抑えながらそう言うと、由良ちゃんが背中をさすってくれた。



「放課後頑張ろー!!!」



「「えいえいおー!」」



由良ちゃんに合わせて、えいえいおーなんて言っちゃったけど、もう緊張がやばい。


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