クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
─陸斗side─
「俺、デート誘った」
「は?え?まじ!?やったじゃん!!」
昼休み。佐倉と今井に、明日のっちをデートに誘ったことを報告した。
佐倉は相変わらずのテンションで喜んでくれるけど、今井は無関心。
「今井〜喜んでくれてもいいじゃんかよ〜」
「はいはい、おめでとー」
「凄い棒読みだけど」
今井は、弁当にしか興味がないのか、俺の方も見ずに食べ続ける。
「……今井、もしかしてその弁当って」
「そうそう!由良ちゃんの手作り弁当〜」
「へ〜、石原って料理できるんだ」
あいつがねーあんな不器用そうな顔してんのに。
うんうん。いいことだ。
俺が、石原に関心して、頷いてると今井に頭を叩かれた。