俺を求めろよ。
……でも、それでも嫌いになれない。
チャイムが鳴ると急いで膝からおりて自分の席に戻った。
自分の席に着くと頭を机に伏せる。
伏せてもわかるぐらいに視線が私に向かれてる。
もー、悠朔のせいだからね?
先生が入ってくると、9月の後半に行われる文化祭の話をされた。
私たちのクラスはフランクフルトを売るんだ。
夏休みに入る前に決めたから、悠朔は知らない。
先生の話が終わると香奈美が寄ってきた。
「……文化祭実行委員って確か、沙織だよね?」
「そうなんだよね、今日から毎日集まりなの。。」
クジ引きで負けて文化祭実行委員になった私。
……ついてないな。
文化祭実行はあまり店を回れなくて、一般のお客さんにチラシを配ったりしないといけないの。