俺を求めろよ。



悠朔は、なにも聞かないでくれた。



それが嬉しいはずなのに、悲しい。

まるで、私に興味がないのかなって、思っちゃう。




「……悠朔、」


「なんだ?」


「諒とのこと気にならないの?」



だって、いつもなら『あいつ誰なんだよ!』とか言ってくるはずなのに……




「聞いて欲しいのか?」



えっ?



「お前はあいつのこと話したくないんじゃないのか?」



なんで、いつも言わないようなこと言ってくるの?

私が辛いと思ってる時に……




気遣ってくれてたんだ。。




< 91 / 102 >

この作品をシェア

pagetop