気づけばそこに
教室に行くと、ほとんど皆席に座っていた。
何人か友達に挨拶して、席につくとタイミング良くチャイムが鳴った。
「おはよ~」
「クロちゃんおはよ~」
「クロちゃん寝癖やばいよ~(笑)」
クロちゃんと呼ばれる、私のクラスの担任
黒田 秋人(くろだ あきと)先生は
27という若くて、生徒から人気のある先生だ。
出席をとって、クロちゃんのよくわからない笑い話を聞いて、連絡事項を聞いて
解散となった。
「由宇おはよ~。」
「杏奈(あんな)、優衣(ゆい)おはよう!」
橘 杏奈 (たちばな あんな)と
小野寺 優衣 (おのでら ゆい)は私の中学の時からの親友で私の一番の理解者。
「おでこ、どしたの?」
「目覚まし時計が降ってきたの。」
「あらら、それは痛い。」
「本当に死んだかと思ったよ…」