気づけばそこに
2章 変化
衝撃
〜2週間後 〜
「はい、じゃあ、夏休みだからって
気をゆるめずに過ごせよ~
解散!」
クロちゃんの短い話で、一学期は今日で終了した。
そして、明日から………
「「夏休みー!」」
あれから、3人で遊ぶ予定をいっぱい立てたから夏休みは楽しいことしかない!!
「よし、じゃあ明日 由宇の家ね!」
「うん!!お菓子いっぱい買ってきてね!」
「任せて!!」
さっそく、明日は私の家でお泊まり会なんだよね。
楽しみすぎる!!
「じゃ、またねー!」
優衣と杏奈、クラスの友達にそう言って
教室を飛び出した。
ついさっき大ちゃんから「下駄箱で待ってる」とLINEが来ていたから。
よし、急ごう…。
そう思って、急ぎ足になった時
後ろから「白石」と呼ばれた。
「あ、中川くん。
どうしたの?」
中川くんとは、あれから何故か会話と言った会話はしていない。
だからなのか、ずいぶん久しぶりに感じる。
「あ、えっと…LINE交換しない?」
…そういえば、中川くんとLINEの交換はしてなかった。
というより、まず男子のLINEは大ちゃんと同じ中学の人以外持ってない。
「あ、いいよ!交換してなかったね。」
「うん。」
スマホを取り出して、お互いにLINEを交換した。
「ありがと!」
「いえいえ~こちらこそありがとう。」
「………夏休みさ、遊びに誘ったりしていい?」
「えっ…。」
まさかの、中川くんからのお誘い………。
でも、きっと中川くんの仲良し3人と私達3人だろう。
それなりに、中川くん達のグループとは交流もあるし…。
…なんだか楽しそう!!
「嫌…ですか。」
そう言って改まっている中川くんは
いつもの中川くんじゃなくて少し面白い。
「ううん。嫌じゃないよ!
優衣と杏奈にも伝えとくね!」