気づけばそこに



「え?」



「じゃ、またね!!」



「え、ちょっ…」




大ちゃんが待ってることを思い出して、
中川くんが何かいいかけたことを聞かずに
私は走り出した。





大ちゃんに早く会いたい。






全速力で廊下を走って、下駄箱についた。



「はぁ、はぁ……。」





大ちゃんどこだろう…?




息を整えて、2年生の下駄箱に行くと
大ちゃんの声が聞こえて来た。



「はははっ、まじか~」



声の様子から、誰かと話しているみたい。




声のする方におそる、おそる近づいて見てみると大ちゃんは女の子と話していた。





ドクンッ、、、、







大ちゃんが、女の子と…?






いや、女の子と話すことは普通だ。


だけど、大ちゃんはいつも一対一で女の子とは話さない。


いや、私が話してるところを見たことがないだけかも…。



いやいや、でも………。










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