気づけばそこに
日常
あぁ、朝から災難すぎる………。
あの後、お母さんに「うるさい!」と怒られたのは
言うまでもない。
半泣きになりながら、リビングへ行くと
弟の浩二(こうじ)が何か言いたげな目で私を見てくる。
「………おはよ。」
いつものように、自分の席に座って
朝食を待っていると「姉ちゃん大丈夫?」
と半笑いで浩二が話しかけてきた。
「大丈夫なわけないでしょ…。」
そう言いながら、おでこに出来た
たんこぶを触ってみると見事に腫れているようだ。
「馬鹿だな。」
「うっさい!」
中学2年生の浩二は、いつからこんな
生意気な奴になったのだろうか。