気づけばそこに



朝食を食べて、いつものように
制服に着替えた。



少し短いスカートは、中学の時からの憧れ。


この、紺色のブレザーも、赤色のリボンも、
茶色のローファーも。



耳より高く結んでいい髪型も、その髪に付けれるシュシュも。



好きな人と並んで登校できる毎日も。




全部、全部、中学生の幼い私にとって
憧れだった。







私、白石 由宇(しらいし ゆう)は
そんな憧れの高校生に3ヵ月前から
なっているのだ。


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