日陰の帳面
曖昧
君が嫌だと言ったなら

止まってしまう
僕らの関係は

必死に繋ぎ止めたくて

必死に守りたい

関係だった



干渉し過ぎはせず

踏み込み過ぎもせず

ゆっくり流れる空間が

僕は好きで堪らなかった


どうして何だろうか

常に求めて居た温もりも

今では諦めかけてしまっている

どうしたら戻れるだろうか

安心を与えてくれた

あの日々に



どうしたら笑わせられるだろうか

心の

底から



見えぬ祈りにも似て居るその声は

僕の耳のずっと深い所だけでまだ響いている



確かなことは
唯一つ



『僕は、君が好きだよ』




そんな、

君、が
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