As sweet honey. ー蜂蜜のように甘いー



隼人くんの添付した地図を見ながら、私達は人の間をすり抜けて行く。




手は繋いだままだ。




「あっ」



慣れない履き物でつまずいても、悠太が支えてくれた。




「大丈夫?」




「う、うんっ。平気、平気」






「あー、やっと来たか。遅いぞ、2人とも」



「ごめん、皆~」




「うわぁ、絶対悪いと思ってないでしょ。顔ニヤけてるし」




「ちゃっかり手なんて繋いじゃって。悠太くんだいたーん」



「……無事で良かった」




「さてと、そろそろ帰りますか。明日は俺ら撮影だろ?」




「あーあー!仕事の話なんて聴きたくないー!」




「足、痛くないか?」


と、流くんがいった。


確かに、少し鼻緒の部分が痛い気がしなくもない。



「赤くなってるから大丈夫かと思ったけど」




「少し痛いけど、あとは帰るだけだから大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」




「それならいい」



< 102 / 126 >

この作品をシェア

pagetop