As sweet honey. ー蜂蜜のように甘いー
隼人くんの添付した地図を見ながら、私達は人の間をすり抜けて行く。
手は繋いだままだ。
「あっ」
慣れない履き物でつまずいても、悠太が支えてくれた。
「大丈夫?」
「う、うんっ。平気、平気」
「あー、やっと来たか。遅いぞ、2人とも」
「ごめん、皆~」
「うわぁ、絶対悪いと思ってないでしょ。顔ニヤけてるし」
「ちゃっかり手なんて繋いじゃって。悠太くんだいたーん」
「……無事で良かった」
「さてと、そろそろ帰りますか。明日は俺ら撮影だろ?」
「あーあー!仕事の話なんて聴きたくないー!」
「足、痛くないか?」
と、流くんがいった。
確かに、少し鼻緒の部分が痛い気がしなくもない。
「赤くなってるから大丈夫かと思ったけど」
「少し痛いけど、あとは帰るだけだから大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
「それならいい」