As sweet honey. ー蜂蜜のように甘いー
正直に
「正直なところ、俺達に勝ち目とかあると思う?……無いよなぁ」
「なんで俺と隼人も含んだ言い方なんだ」
「え?だって2人だって千代ちゃんのこと好きなんでしょう?」
「……」
「ったく、どこまで感がいいんだよ」
「そりゃあ、俺の方が年上だしずっと一緒にいるメンバーだし。で、勝ち目無いと思うよね?絶対千代ちゃん悠太のこと好きだって」
「そもそも俺は千代が幸せならそれでいい」
「俺も、流と同じだな」
「2人とも本当にそれでいいのかよ!?」
「既に3人から告白されてるっていうのに、更に俺達が告(い)ったら、余計困らせちまうだろ」
「その通りだ」
「2人とも、変な言い訳つきやがって」
「皆何話してるの?」
「うお、なんだ悠太か」
「え、なに」
「な、なんでもないなんでもない。な、拓巳」
「そうだよ~、悠太くんと千代ちゃんの話をしてたとかそういうのじゃ全然ないよ~?」
「おい!」
「僕達の?」
「何でもねーよ、気にすんな」
「隼人くん、なんでそんなに焦ってるのさ」
「そ、そろそろ休憩も終わるよな!」
「あー、うん。って、話し逸らさないでよ」
「さ、もうひと頑張りと行きますか!」