As sweet honey. ー蜂蜜のように甘いー
幸せ
「あーあ、振られちったー」
「俺も振られたー」
「「俺達を慰めて!」」
圭と拓巳は子犬のような瞳で流と隼人に縋り付く。
「慰めるまでも無いだろ。なあ、流」
「ほっとけ」
呆れ顔で息を吐く。
「拓巳ー、2人とも冷たぁい」
「うんうん」
「まともな告白せずに振られた俺達の方が可哀想だろ」
「……」
「告白する勇気すらなかったくせに、よく言うよ」
「俺達の方がよっぽど勇気あるよね」
意表を突かれて、ふたりは声も出なかった。
「兎に角、これからもいつも通りな!あと、2人とも芸能活動している以上、俺達のサポートが必要になる」
「特に俺達アイドルは恋愛事情が世間に広まったら不味いからな」
「圭くんに任せなさーい!」
「俺も学校では_____あ、地味男だった」
「お、おう……」