あなたにキスの花束を
***
彼は私をどこに連れて行くつもりだろう。
さっぱり見当が付かないけど、このポケット手繋ぎは中々気分が良い。
擦れ違う女性が足を止めて振り向くぐらいのイケメン王子と、こうしているのは。
見知らぬ人から見たら、今の私は王子の彼女に見えたりするのかな。
やばい、顔がにやけそう。
普段の私の潤いの無い生活を思うと、これは十分ご褒美だ。
私の仕事は眼鏡屋の店員さんである。
実は私は、結構な眼鏡フェチなのだ。かなり重症の。
人が掛けているのを見るのも好きだし、昔から自分でも色々なフレームを掛けて楽しんだりもしていたけれど、次第にそれだけじゃ物足りなくなって。
気付けば、大学を卒業して入った会社は、業界では比較的大手のメガネ販売のチェーン店。
そこで、私のフェチは加速してしまった。
彼は私をどこに連れて行くつもりだろう。
さっぱり見当が付かないけど、このポケット手繋ぎは中々気分が良い。
擦れ違う女性が足を止めて振り向くぐらいのイケメン王子と、こうしているのは。
見知らぬ人から見たら、今の私は王子の彼女に見えたりするのかな。
やばい、顔がにやけそう。
普段の私の潤いの無い生活を思うと、これは十分ご褒美だ。
私の仕事は眼鏡屋の店員さんである。
実は私は、結構な眼鏡フェチなのだ。かなり重症の。
人が掛けているのを見るのも好きだし、昔から自分でも色々なフレームを掛けて楽しんだりもしていたけれど、次第にそれだけじゃ物足りなくなって。
気付けば、大学を卒業して入った会社は、業界では比較的大手のメガネ販売のチェーン店。
そこで、私のフェチは加速してしまった。