答え合わせ
しばらく無言で歩いた。
陽が傾き、北風がますます冷たい。
「ごめん…」
沈黙を破ったのはつかさだった。
「いやっ、オレのほうこそ、ごめん」
「なんで青木が謝るのさ」
「さっき、言われたこと、つかさの言うとおりだ。オレは自分を見失ってた」
「…」
「ありがとな! 何か、元気出たわ」
「ううん。お礼なんていいの。ただ私が思ったこと言っただけだし」
「だからこそ、嬉しかった」
「…へっ…?」