答え合わせ
「べ、別に? ちょっと川眺めてただけ」
「ふーん。そっか」
関くんはあたしの隣に腰掛ける。
「なんで声かけたの?」
「ん? ああ、ちょっと寂しそうな感じでたそがれてたから」
「そう…?」
「うん。そう見えた。何か悩みごとでもあんの?」
「いや? 特にないけど…?」
「けど?」
「え…?」
「けど何かあるってことでしょ? どうせ、浦上のことで悩んでるんじゃねぇの?」
「…うん」
どうして分かっちゃうの? そんな寂しそうな顔してた?
「…オレで良かったら話聞くけど?」
「ありがと…」
「まっ、今の感じからして話すのはムリそうだな。携帯貸して? オレのメアド教えてやんよ。言いづらかったら、メールでいいから。いつでもしてよ」
急にポロポロと涙が零れてきた。
な、なんで? なんで泣いてるんだろ…あたし…