答え合わせ



「べ、別に? ちょっと川眺めてただけ」


「ふーん。そっか」


関くんはあたしの隣に腰掛ける。


「なんで声かけたの?」


「ん? ああ、ちょっと寂しそうな感じでたそがれてたから」


「そう…?」


「うん。そう見えた。何か悩みごとでもあんの?」


「いや?  特にないけど…?」


「けど?」


「え…?」


「けど何かあるってことでしょ?  どうせ、浦上のことで悩んでるんじゃねぇの?」


「…うん」


どうして分かっちゃうの?  そんな寂しそうな顔してた?


「…オレで良かったら話聞くけど?」


「ありがと…」


「まっ、今の感じからして話すのはムリそうだな。携帯貸して?  オレのメアド教えてやんよ。言いづらかったら、メールでいいから。いつでもしてよ」



急にポロポロと涙が零れてきた。


な、なんで?  なんで泣いてるんだろ…あたし…  



< 207 / 411 >

この作品をシェア

pagetop