答え合わせ
泣いた。
涙が枯れて、もう出ないんじゃないかってほど泣いた。12月24日のことだった。
今まで、死ぬなんてこと考えてもなかったし、考えたくもなかった。
なのに、なのに…
毎日、毎日訪れる不安と恐怖。数日、寝ることもできなかった。
寝たら、もう起きれないんじゃないかって思ったから。
そんな時、一冊の小説と出会った。
タイトルは「友への想い〜僕は君に何ができる?」。
小説は、5年前の地震で、当時大学生の親友を亡くした男性が書いたもの。
小説には、友を救えなかった後悔の念と、自分の無力さが綴られていた。