答え合わせ
「な、何?」
「あ…いや。その…、浦上へ告るんだろ? バレンタインに」
「う、うん…。大丈夫かな?」
「…自信もてよ! 大丈夫だって。きっといい結果だと思うぞ?」
「…ありがと。関くんにそう言ってもらえて、なんだか大丈夫な気がしてきた!」
柔らかな笑顔を浮かべる南…
南…、本当に浦上のことが好きなんだな。
ホントはさ、今すぐにでも、お前が好きなんだって言いたい。言って、抱きしめたい。
けど、そんなこと言えねぇし、出来ない…
「関くん…?」
「え、あ…、いや、な、何でもない」
「そっか。じゃ行くね? また学校でね?」
「お、おう。またな」
フワッとした笑みをこぼし、南は去って行った。
オレはしっかりその姿を焼きつけようと、見えなくなるまで見つめた。たぶん…、これが最後だろうから…
友達…、いや、好きな人と話すのがこんなにもツライなんて、たぶん初めてだ。