答え合わせ




「な、何?」


「あ…いや。その…、浦上へ告るんだろ? バレンタインに」


「う、うん…。大丈夫かな?」


「…自信もてよ! 大丈夫だって。きっといい結果だと思うぞ?」


「…ありがと。関くんにそう言ってもらえて、なんだか大丈夫な気がしてきた!」


柔らかな笑顔を浮かべる南…




南…、本当に浦上のことが好きなんだな。


ホントはさ、今すぐにでも、お前が好きなんだって言いたい。言って、抱きしめたい。



けど、そんなこと言えねぇし、出来ない…







「関くん…?」


「え、あ…、いや、な、何でもない」


「そっか。じゃ行くね? また学校でね?」


「お、おう。またな」


フワッとした笑みをこぼし、南は去って行った。







オレはしっかりその姿を焼きつけようと、見えなくなるまで見つめた。たぶん…、これが最後だろうから…







友達…、いや、好きな人と話すのがこんなにもツライなんて、たぶん初めてだ。








< 307 / 411 >

この作品をシェア

pagetop