答え合わせ
「…あの感じからして、さっきも言ったけど、付き合ってるんじゃないかしら? あの子と三浦は」
「…でも、でも、まだそう決まったわけでは…」
先輩は、小さくため息をつき、ようやく僕を離してくれた。
抱きしめられるのなんか初めてで、まだ心臓がバクバクしている。
「時間をあげる」
「時間…ですか?」
「そう、時間。バレンタインまでに、自分の気持ち整理しておいて? バレンタインに…、また聞くから」
「え、あ…」
返答に戸惑う僕を気にもとめず、先輩は足ばやに去っていった。