答え合わせ
あっ…
後ろ姿だけで分かった。南だ。今、僕が一番会いたい人。
「…南!」
南はくるりと振り返ると同時に、ふわっと笑顔を見せた。
「浦上くん!」
かなり勇気出しますよ、今から。
「あ、あのさ…、いろいろ話したいから、一緒に帰らない?」
「うん! いいよ‼︎」
「いいの? ありがとう!」
農道に出ると、キレイな夕焼けが広がっていた。
「久しぶりだよね? 一緒に帰るの!」
「そうだね。すごく久しぶりな感じがするよ」
しばらく、学校のこととかあれこれ話してると、階段の前まで来ていた。
なんかあっと言う間という感じ。どうしよう。
南にはまだ肝心な話してないし…
悩んでいると南が思いをよらぬ提案をしてきた。
「もうちょっとだけ…、その、家の近くまで行ってもいい…かなぁ?」
「えっ、あ、でも…」
「私なら大丈夫! まだ明るいし」
「…分かった! でも、帰りは送ってくからね?」