答え合わせ
「うん。よろしくね?」
ふわりとした笑みをこぼす南。ああ、やっぱり僕は南のことが好きだと確信する。
一緒に階段を登り始める。相変わらず、急だ。
「結構キツイね~」
「そうだね~。 まあ慣れたけど」
そんなこんなで階段を登りきろうとした時…
え…?
そんな、なんで?
一度見ただけだけど、忘れるはずはない。コイツは南を取り囲んでいた男だ。
「よぉ~、久しぶりだな!」
「何ですか? 一体」
「やだなぁ~、いきなりケンカ腰にならないでよー。せっかく仲直りしようと思ったのに」
仲直り? こんなの嘘に決まってる。きっと何か企んでるに違いない。
そもそも、なぜここに…?
「あら~?」
振り返ると、中村先輩がゆっくり階段を登ってきた。