答え合わせ
そんなこんなで、浦上くん家の近くの階段の前まで来ていた。
よし、一か八かで聞いてみよ。
「もうちょっとだけ…、その、家の近くまで行ってもいい…かなぁ?」
「えっ、あ、でも…」
明らかに動揺してる浦上くん…
そりゃそうだよね? 急に家の近くまで行きたいなんて言われて驚くよね。でも…許して…?
今日こそ、好きって伝えたいから。だから、少しでも一緒にいたい…
「私なら大丈夫! まだ明るいし」
「…分かった! でも、帰りは送ってくからね?」
ええ⁇ お、送ってく…?
今までの浦上くんからして、まず出てこない言葉。これって…
「うん。よろしくね?」
あたしはなるべく冷静に、でも嬉しそうに答えた。
本当は嬉しく嬉しくてたまらないけど、答えを聞くまでは、待とうと思う。