答え合わせ
あたし達がやってきたのは…
そう、関くんのお墓。関くんはあたし達の大切な友達。
だから、卒業の報告をしようと提案した。みんな、快諾してくれた。
「…アイツ、どっかからひょっこり出てきそうな、そんな感じする…」
拓海が静かに呟く。その言葉に誰も、何も言わず、みんな静かに頷く。
まさか、中学生で同級生のお墓参りをすることになるとは…
みんなで丁寧にお墓を磨いていく。優しく丁寧に。
あたしだって、信じられないよ。あの関くんにもう会えないなんて、信じらんないよ…
最後に関くんに会ったのは病院。お母さんを迎えに行ったとき、偶然。
確か…車いすだったかな。体調は良さそうには見えたけど、表情はどこか寂しそうなそんな風に見えた。