正しい紳士の愛し方


「満~……」


久しぶりに親友と対面して、樹の心はなんだかネジが一本外れたように気が抜ける。


優しいハグを求めてガバッと満に抱きついた。


「おぉ、先にやってきたね。仕方ないなぁ……」


酒の匂いをまとわせた樹を介抱する満。


樹が望んだ優しいハグ。


「とにかく寒いから入ろうか」


「うん……」


樹はコクリと頷いて、親友の部屋にあがった。




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