エリート上司に翻弄されてます!
2人の関係
私はアラームを止めると体を起こして腕を上げる。
何とも普段通りの朝、布団から出ると敷布団を畳んで部屋の端へと寄せた。
欠伸をしながら廊下に出てリビングに入ると既に電気がついていた。
「あ、深桜ちゃんおはよう」
彼がキッチンでスムージーを作っていた。
デトックスウォーターの次はこれか。流行に敏感なOLなのか。
「深桜ちゃんも飲むか?恵剛くん特性スムージーだ。これさえ飲めば今日は何食べても消化がよくなるぞ」
「え、えー……」
「ほら」
乾先輩は私にグラスに注いだスムージーを手渡した。
わ、私このドロッとした感じの飲み物基本的に苦手なんだよなぁ。
しかもスムージーで何が入っているか分からないからその未知数感にも苦手意識がある。
私は恐る恐る口を付けてスムージーを流し込んだ。
そして、
「……美味しい」
「ふっ、当たり前だな!何せ俺が作っているのだから!」
「く、悔しい……なんか悔しい」
乾先輩特性のスムージーは滑らかな舌触りの中に柑橘系の爽やかな甘酸っぱい味が口の中に広がってそれはそれは美味だっだ。
これなら私も毎日飲めるかもしれない。