エリート上司に翻弄されてます!
彼のナルシ発言を流しながら席へと着く。
どうしよう、日高さんどこまでのこと彼に話したんだろう。
もしかして私が愚痴ったこと全部言ったとかないよね?
私が乾先輩を好きとかデタラメ言ったりしてないよね?
あぁ、何で昨日の記憶が全然ないのよ私。
朝から溜息が止まらない。
頭を下げているとそんな私の前に白米とお味噌汁が置かれた。
乾先輩の最近の趣味は朝食作りだ。
相変わらずだなと思っていると他のおかずもテーブルに置かれ、私の向かいに彼が座った。
「いただきます」
今から気にしても仕方がない、ありのままのことを受け止めよう。
相変わらず乾先輩の作る朝食は美味しかった。
「ちょっと話いい?」
そう声をかけられた時、震えが止まらなくなった。
「大丈夫深桜ちゃん、そんな怖い話じゃないから」
「ほ、本当ですか」
「うん、全然怖くないから!怖いのは俺の美貌ぐらいだから!」
「はい、それは本当に怖いです」
その自意識過剰っぷりが。
しかしそのナルシ発言で私の気持ちは落ち着いた。
私が落ち着いたのを見ると彼が口を開く。