エリート上司に翻弄されてます!
大丈夫、これで全部元どおりだ。
これで、いいんだ。
「あの、」
「……」
「怒ってますか?」
資料を片付ける日高さんに声を震えさせながら話し掛ける。
しかし全部ガン無視されていた。
「あの、これ昨日のお金です。足りない分があったら言ってください」
「……」
「……あと、お昼も奢るので」
「……」
「あの……」
「……」
どうしよう、多分これ底付くぐらい嫌われた気がする。
最近なんか失礼なこと多いなって思ってたけど今回は極めつけだったかもしれない。
もう諦めたほうがいいのかな。
そう思っていたら日高さんの視線がこちらを向いた。
「もうお前とは飲まない」
「っ!?」
完全に嫌われてしまった。
思っていたよりもショックだ。