エリート上司に翻弄されてます!
しかしあんな失態を見せてしまった以上文句は言えない。
ここはもう諦めるしか……
そう思っているとふわっと私の頭の上にのっかかった。
何かと思ったら日高さんの右手だ。
日高さんが私の頭撫でてる。
「日高さん?」
「……」
彼はハッと我に返ると手を離した。
「どうかしていた」
「でしょうね」
「アンタも避けろよ」
「え、私のせいなの?」
朝だからまだ頭回ってないのかな。
日高さんらしくなかった。
彼は私から目線を外して息を深く吐き出す。
「取り敢えずアンタとはもう飲まないから」
「え、そんなぁ」
「……考えとく」
考えてくれるのか。
「金は貰う」