エリート上司に翻弄されてます！

小牧の言葉には返事をせず、私はお茶を流し込んだ。


「いいねー、ラブラブできて幸せじゃん」

「うっ……でも何かちょっと、恥ずかしいというか」

「何を恥ずかしがることあんの？れっきとしたカップルなのに」

「そうだけど……」


だけどああも家の中でずっとベタベタ引っ付いていられたら困るというか邪魔だというか。
元々構ってちゃんであった彼が本領を発揮してきたのでそれはそれは大変なことになっている。

これが付き合いたて限定で、これから落ち着いてきてくれると私的には心に余裕ができて助かるんだけどなぁ。
私は水筒をテーブルに置くと向かいにいた小牧が何やらニヤニヤと顔を緩ませていた。


「何？」

「んー？いやぁ、そんなんだと夜の方となかなかに大変そうだなぁって」

「ブハッ、な、何！？」


驚きすぎて声が裏返ってしまったじゃないか。


「だって昼までそんなんなんでしょ？気になるじゃん」

「き、気になるって何が！？」

「んー、乾さんってどんな感じなのかなぁーって」


お昼からその話題は少しハードルが高いと思うのだけども。
私はそんな彼女の言葉に「えー……」と声を漏らす。


「そ、そんなこと言われても……」