エリート上司に翻弄されてます!




「そりゃ、私だって女子ですから……そう思う時だってあります」

「……ふーん」


じゃあさー、と乾先輩は啜った麺を飲み込むと、


「俺にしたら?それ」

「……え?」

「彼氏」


思わずぱちくりと瞬きをした。
そして言われた言葉の意味を理解すると顔を真っ赤にさせた。


「な、ななな何言って!」

「だってこんな格好良くて優しい男なかなかいないよ?マジお勧め」

「いやいや何言ってるんですか!」

「えー」


こんな顔の彼氏いたら友達に自慢出来るくない?、と自分の顔を触る彼に苛立つがそれでも顔の熱さが消えることはなかった。
この人どこまで自惚れているんだ。確かに顔はイケメンだけども!別に付き合いたいとかじゃないし!


「嫌ですよ先輩みたいなナルシスト!」

「自分の美しさを自覚してるだけだが?」

「それをナルシストって言うんですよ!からかわないでください!」


私はからかわれたことに怒って食事を再開させる。
本当に簡単に何もかも言わないで欲しい。



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