エリート上司に翻弄されてます!
手早くナムルを作ると今日の乾先輩のことを思い出す。
あー、今日もウザかったなぁ。いつも周りがキラキラしてるけどあんなウザったいの体のどこから出してるんだろう。気になる。
私が就職したばかりの頃は右も左も分からない私に気を遣ってくれて沢山話しかけてくれたけど、それは私が2年目3年目になっても変わらなかった。
そうなると話は違ってくる。それに歳を重ねていく毎に熱量が増えてきているように思えるのだ。
因みに私は24歳、彼は28歳だ。4歳差だ。
普通に考えて4歳下の後輩の背中に毎日乗っかるか?乾先輩の顔がイケメンじゃなかったら完全にセクハラだ。
あ、駄目だ。乾先輩のこと考えると頭が痛くなる。
多分ストレスが溜まってるんだろうな。やめておこう。
作ったナムルをお皿に盛り付けると家のインターホンが鳴った。
私は付けていたエプロンで手を拭くと玄関の方へと向かう。
「(いつもいつも、何で鍵持ってるのに自分で開けないんだろう……)」
何度も言っているが全然直してくれないからもう諦めたけど。
私は「早くー」と扉の奥から忙してくる声に「今開けますって」とドアの鍵を開けた。
と、
「深桜ちゃーん、ただいまー」
「ぎゃっ……」