[短編]草食系男子の恋愛日記


「あとさ、この際だから言うけど。咲が図書室であのノートを見つけたのは、偶然だと思う??」


「偶然にきまってるでしょ。私が自分で見つけたんだから」


「違う。やっぱり咲はバカだ」



颯がにやりと笑った。
地味男のときとは、別人みたい。


「俺は、咲が図書室掃除だって知ってたからあそこにノートを置いたんだ。そして、この間はわざと咲が来る時間に図書室にいた」



颯の告白大作戦?の一部始終を聞いた。
ぜんぶ、ぜーんぶ計画だったんだ。

びっくりを通り越して、笑っちゃうよ。

私は颯の掌の上で踊らされてたようなもの。



本当に私はバカ。
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