[短編]草食系男子の恋愛日記
これだけの文から、わかってしまった。
普通ならストーカーみたい!!だと気持ち悪がるだろう。
だけど、あたしは違う。
「ロマンチック!!っていうか、面白そう!」
この彼の恋を応援したいな、と思った。
――キーンコーンカーンコーン
そのとき、掃除終わりのチャイムが鳴った。
あたしは、片付けかけていたホウキを急いで片付け、そのノートを元あった棚に戻した。
ここにおいて置いたら、続きをまた書いてくれて、あたしはそれを見ることができる。
そう感じたから。
「頑張ってね」
ノートの向こうの彼にエールを送って、あたしは図書室を後にした。