[短編]草食系男子の恋愛日記
“彼女はいつ僕に気付いていくれるのだろうか。彼女からしたら、僕はただの友達。いや、知り合い程度かな”
今日の内容は、これだった。
やっぱりこれは神野君が書いたのかな。
だって、この図書室は掃除時間以外に今日は鍵は開いていなかった、
いつもなら昼休みはあいているけど、今日は図書室の先生の不在で開いていなかった。
それに、神野君より先に図書室に来た人物がいたとは考えにくい。
だって授業が終わって、2分ほどで図書室に来るなんて、地理的に無理。
やっぱり神野君が、“彼”なんだ。
このときから、私は神野君に興味を持ち始めていた。