[短編]草食系男子の恋愛日記
「三浦さん、でも、の続き教えてよ」
「でも、好きになったかも、しれないです…」
こんなこと初めて言ったかもしれない。
神野君はフット笑うと、私を軽く引き寄せ優しく抱きしめた。
「いいよ、これからその“かも”を確信に変えてやるよ。まずは…これかな」
“ちゅっ”
そう言って、私の顔を上に向かせキスをした。
「えぇっ…!ちょ、っと」
「いーじゃん。咲は、俺のこと好きになるよ。だから、“仮”でいいから俺と付き合ってよ」