LOVE LIFE~甘ずっぱい青春~
それからというもの、あたしは何かある度にあかりに頼ってばかり。
数学の授業で当てられても……
「はい、じゃぁこの答えを……小林」
うっ、やばい。聞いてなかった。
あかりに助けの眼差しを……。
体育の着替え中も…………
「あっやばい!体操服の上忘れたぁぁ!!」
「……そんな事もあろうかと2枚持ってきたからこれ使いな」
んでもってお出かけの時も………
「あれ、これどーやって着るんだっけ?」
「自分で着れないなら試着なんてしなきゃいいのに。……はい、ここに通して」
「うぅ。ごめんね、あかり」
とまぁ、あたしはあかりに頼ってばっかりなんです…。
そろそろ本当に自立しないとね!
そして再びあたしは身近な人について考え始めた。
あかりに教えてもらった《身近な人》。
それは思ったよりもたくさんいそうで…。